気付けばGWも終わり、すっかり初夏の雰囲気ですが、今年は気候が穏やかではないので、この時期でも急に寒い日があったりして、体調も崩しがち
たまたま、職場の書庫にあったのを、何気なく手にした一冊
です
GW中に読破しました
あらすじ
衆人環視の中、首相が爆殺された
そして犯人は俺だと報道されている。
なぜだ?何が起こっているんだ?
俺はやっていない――。
首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。
暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。
濡れ衣を晴らす事は出来るのか...
大した期待もせずに読み始めたのですが、読み終えた今、アタシのベストにランクインされる作品
となりました
ハッピーエンドが持ち味の著者ですが、今作
もハッピーエンドと言えば言える...ラストとなっております
酷評もありますが、アタシ的には、この手のストーリーが好きだったりするし、構成に小技が効いていたのも、実に爽快で楽しく、飽きずに読めました
映画化もされているというのは、後付けで知ったのですが、確かに映像
向きの作品
だと思います('-^*)/
巨大な敵の全容が全くわからないままなのは、こういう物語では有り勝ちで、寧ろウヤムヤの方が、物語として際立ち面白いのかもしれませんね
敵を暴くといった...推理物ではないし、どう欺くかであったり、今作
では、どう逃げるのか
逃げ切れるのか
が重点なわけですから
それゆえ、ラストが安易に想像できてしまうきらいがあるので、好き嫌いがはっきり分かれるところなのでしょうが...
何も解決しない良さが許せないとか、完璧な結末を求める人(納得したい)には不向きだと思います
キーポイントにもなっている...学生時代の思い出やビートルズの曲も、共感が持てて、いい味を出しているのが憎いところ
それが、物語を際立たせている事は言うまでもなく、それだけで(学生時代の物語)も楽しめそうな予感
ただ気になるのは、事件から20年経過した後にルポライターとして、事件について解説しているのは、一体誰なのか
青柳雅春という事でいいのかなぁ
それにしては、逃亡中の2日間の青柳の心理は、誰にもわからない...という一説があるから、どうなんでしょう
事件後、すぐにこの20年後に飛ぶので、この章を読んでる時は、主人公は死んだんだ(死ぬ)と疑わず、それならどうやって死を迎えるのか(話を繋げるのか
)と思っていたら、成る程~と途中から予想通りではありましたけど、死んでも(殺して)も良かったんじゃないか
なんて思ったのも事実です
やっぱりね、こういう物語って好きだわ~と、改めて認識させられた一冊
です
気が向いたら、映画も観てみようと思います
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